運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 してやったりといった表情の優希くんに、私はつい苦笑してしまう。
 昔からいつも、私は彼のペースだった気がする。

 ――少しだけ。少しの間だけだから。
 自分にそう言い聞かせながら、彼が不倫だとか、そんなふうに思ってしまうのは、きっとよくない。
 私は心を落ち着かせると、キュッと唇を噛んだ。

「私には、誰か男の人の名前を呼んで怒る人も、一緒にいることが問題になる人もいないから」
 そう伝えると、目の前の優希くんは、これでもかというほど目を見開いた。

「わかった」
 優希くんは、小さく二度頭を縦に振りながらそう答えた。

 そのあと、私と結菜を、それぞれの部屋に案内してくれた。
 日当たりがよく、バスルームもトイレもついた、まるでホテルのような部屋。けれどホテルと違うのは、壁紙が淡いピンク色で、結菜用の小さなドレッサーやメイクボックスが置かれていることだった。
「これ、ゆいなの?」
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