運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 その声に、私は顔を上げる。まっすぐな瞳に射抜かれたようで、もう視線を逸らすことができなかった。
「俺は嘘は言わない。それに、晴香と結菜ちゃんの味方だから。それだけは、覚えておいて」
 それが同情であろうと、なんであろうとなんだろうと信じられる気がした。

「ありがとう」
 私の謝罪を聞いた優希くんは、表情を和らげると眠る結菜に視線を向けた。
「起きたら、また遊ぼうな」
 優希くんがそう小さく声をかけると、結菜が眠りながら笑った気がした。そんなふたりを見ていると、私も少しだけ甘えたくなってしまう。

 本当は、誰かに頼りたかったし、泣きたい夜もあったのだから。
 私たちの席は店内の端で、壁に仕切られていた。周囲に声が届かないと確認してから、私は口を開いた。
「本当に今日は楽しそうだよ。結菜。今まで結菜をどこにも連れて行ってあげられなくて……母親失格」
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