運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 きっぱりと言い切った優希くんの言葉に、私は明るく返す。

「じゃあ、問題ないし、ご挨拶が少し早くなったと思えばいいし」
 私の必死さが伝わったのか、優希くんは小さく息を吐いた。

「祖父は頑固で、融通が利く対応じゃなく、利益ばかりを優先にする人だ。だから、晴香や結菜に嫌な思いをさせるかもしれない」
 朝倉グループという巨大企業を率いているのだから、それぐらいの人ではないと無理だろう。

「大丈夫。嫌味とかは気にしないから」
 なんとなく自虐的にも聞こえそうだが、今までだってずっと耐えてきた。それにどれだけかかっても、認めてもらいたい。

「わかった。できる限り俺がふたりを守るから」
 穏やかな中にも確かな意思を感じて、私は頭を縦に振って見せた。
 私たちは自分たちの車で向かうことを告げ、男と別れて駐車場へと歩を進めた。
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