運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
そう伝えると、結菜は「あたりまえよ」と笑った。怖い思いをしたはずなのに、こんなにもまっすぐに育ってくれたことが、胸の奥にじんと沁みていく。
そんな私たちを見守っていた優希くんは、優しい笑みを浮かべたかと思うと、すっと目を細め、冷ややかな声で命じた。
「……連れて行け」
その一言とともに、琴音、そして麻子さんは警備員に両脇を固められ、引きずられるように会場の外へと消えていった。
「いや!!」
廊下から響く琴音の絶叫が最後に聞こえたが、私はもう、振り返ることはしなかった。
「あっ……」
しばしの沈黙を破ったのは、情けないほどかすれた父の声だった。次いでドサリと座り込む鈍い音が響く。振り返ると、そこには今までの威圧感など欠片もなく、みすぼらしく小さく見える父の姿があった。
「嘘だろ……ここまで俺は、俺はいったい何のために……」
そんな私たちを見守っていた優希くんは、優しい笑みを浮かべたかと思うと、すっと目を細め、冷ややかな声で命じた。
「……連れて行け」
その一言とともに、琴音、そして麻子さんは警備員に両脇を固められ、引きずられるように会場の外へと消えていった。
「いや!!」
廊下から響く琴音の絶叫が最後に聞こえたが、私はもう、振り返ることはしなかった。
「あっ……」
しばしの沈黙を破ったのは、情けないほどかすれた父の声だった。次いでドサリと座り込む鈍い音が響く。振り返ると、そこには今までの威圧感など欠片もなく、みすぼらしく小さく見える父の姿があった。
「嘘だろ……ここまで俺は、俺はいったい何のために……」