運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 小さくも確かな声でそう返した晴香を前に、胸の奥で熱いものがこみ上げる。絶対に今度こそ離したりはしない。この一か月で互いの気持ちを確かめ合えたなら、アメリカについてきてほしい――その想いを彼女に伝えるときがきっと来る。

 けれど、今はまだ再会したばかりだ。焦るべきではない。そう考えて一旦お開きにしようと思った、その瞬間だった。
 立ち上がろうとした晴香の身体がふらりと揺れ、反射的に抱きとめると、驚くほど軽く細い身体がすっぽりと腕の中に収まった。

「酔っていたのか……?」
 そう呟いたときには、すでに彼女は目を閉じていた。規則正しい呼吸が頬にかかり、安らかに眠っていることがわかる。仕方なく、そのまま抱き上げてビルの上階を目指した。
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