運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 アメリカへ渡る前に住んでいたマンションはすでに引き払っており、今は朝倉が所有するペントハウスに滞在している。世界中の長期滞在者や要人のために設けられた特別なフロアで、ホテルと同等のサービスを受けながら、キッチンやリビングも備えた空間は、住まいとしても十分に機能する。ワンフロアすべてを独占するその広大さは、俺にとって心地よく、都合の良い場所だった。
 そっとベッドに寝かせると、晴香はまるで安堵した子どものように穏やかな表情で眠っていた。

「警戒心なさすぎるだろ……俺じゃなかったら、どうするつもりなんだよ」
 苦笑まじりにそう呟いてみても、もちろん返事はない。仕方なく、彼女が目を覚ますまでの間は仕事を片づけようと、俺はソファに腰を下ろし、パソコンを開いた。
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