私と彼と彼のアンドロイド
「ミラーリングも無理だったの」
「仲のいい相手と同じ行動をするってやつだよな。相手がお茶を飲んだら自分も飲むとか。だから相手の行動を真似したら親近感を抱きやすいってパンキョーの心理学で先生が言ってた」
大翔の説明に、音緒の眉が下がった。
「実際にやってみたら不自然すぎてダメでした」
「でも私は音緒に教えてもらったドア・イン・ザ・フェイス効果でストーリーが作りやすくなったよ」
「最初に大きな要求をして断らせて、次に小さな要求をするとOKもらいやすいってやつね」
「だからキャラに最初にプロポーズして断らせておいて、次にデートに誘ってOKさせるって感じでマンガに応用させてみた」
希世はそう答えながらもタッチペンを走らせる。絵が出来上がっていくのを見て、魔法みたいだ、と音緒は思う。
「だんなさんとは小学生の頃に出会ったんだっけ?」
「そうなの」
小学生の頃、音緒は父親に連れられてタカナワロボット研究センターに行った。親の仕事について作文を書かなくてはならなくて、そのための見学だった。
そこで出会ったのが当時大学生バイトだった光稀だ。
父が研究所のスタッフに話しかけられ、あとは頼むと光稀に丸投げされて、彼は頭をぽりぽりかいて困った様子だった。
「初めまして、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
音緒がお辞儀をすると、彼は驚いたようにお辞儀を返す。
「こんにちは。よろしく」
「どんなロボットを作っているんですか?」
「は、はい、ロボットと言ってもいろいろありまして……」
「仲のいい相手と同じ行動をするってやつだよな。相手がお茶を飲んだら自分も飲むとか。だから相手の行動を真似したら親近感を抱きやすいってパンキョーの心理学で先生が言ってた」
大翔の説明に、音緒の眉が下がった。
「実際にやってみたら不自然すぎてダメでした」
「でも私は音緒に教えてもらったドア・イン・ザ・フェイス効果でストーリーが作りやすくなったよ」
「最初に大きな要求をして断らせて、次に小さな要求をするとOKもらいやすいってやつね」
「だからキャラに最初にプロポーズして断らせておいて、次にデートに誘ってOKさせるって感じでマンガに応用させてみた」
希世はそう答えながらもタッチペンを走らせる。絵が出来上がっていくのを見て、魔法みたいだ、と音緒は思う。
「だんなさんとは小学生の頃に出会ったんだっけ?」
「そうなの」
小学生の頃、音緒は父親に連れられてタカナワロボット研究センターに行った。親の仕事について作文を書かなくてはならなくて、そのための見学だった。
そこで出会ったのが当時大学生バイトだった光稀だ。
父が研究所のスタッフに話しかけられ、あとは頼むと光稀に丸投げされて、彼は頭をぽりぽりかいて困った様子だった。
「初めまして、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
音緒がお辞儀をすると、彼は驚いたようにお辞儀を返す。
「こんにちは。よろしく」
「どんなロボットを作っているんですか?」
「は、はい、ロボットと言ってもいろいろありまして……」