「帰りたくないんだろ」~好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!~
そもそも、蒔田の家(一人暮らしらしいからマンションだろうが)の場所を彼女は知らない。
そこで訊いてみた。「蒔田さんてどこにお住まいなんですか」
「ちとふな」
「え。隣駅じゃないですか、うちの」
「おまえ、新歓で住んでる駅言ったじゃないか、覚えてないのか」
「だからタクるって言ったんですね……」
「来ないな。珍しい」蒔田は首を振り目でタクシーを探す。「場所を変えるか」
「もうちょっと待ってみましょう」
「そうか……時間は? 平気か」
「平気です。……蒔田さんこそ」
「おれは帰って寝るだけだ」
「勉強とかしないんですか?」
「しない。資格取るなら別だろうがな」
蒔田は、既に、プロジェクトマネジメントやオラクルマスターの資格を持っている。勉強する必要などないだろうが、彼女はちょっとしたからかいごころから訊いてみた。
蒔田は向こうを向いた。
彼女は、無性に寂しくなった。
帰ったらまた、一人きり。
寂しくて空虚な一人暮らしの部屋が、待っている。
それにしてもこうして蒔田と喋るひとときは夢みたいだ。夢みたいに楽しい。
――楽しい?
そこで訊いてみた。「蒔田さんてどこにお住まいなんですか」
「ちとふな」
「え。隣駅じゃないですか、うちの」
「おまえ、新歓で住んでる駅言ったじゃないか、覚えてないのか」
「だからタクるって言ったんですね……」
「来ないな。珍しい」蒔田は首を振り目でタクシーを探す。「場所を変えるか」
「もうちょっと待ってみましょう」
「そうか……時間は? 平気か」
「平気です。……蒔田さんこそ」
「おれは帰って寝るだけだ」
「勉強とかしないんですか?」
「しない。資格取るなら別だろうがな」
蒔田は、既に、プロジェクトマネジメントやオラクルマスターの資格を持っている。勉強する必要などないだろうが、彼女はちょっとしたからかいごころから訊いてみた。
蒔田は向こうを向いた。
彼女は、無性に寂しくなった。
帰ったらまた、一人きり。
寂しくて空虚な一人暮らしの部屋が、待っている。
それにしてもこうして蒔田と喋るひとときは夢みたいだ。夢みたいに楽しい。
――楽しい?