嗚呼、愛しの婚約者様
「我が婚約者であるエレオノーラ・カラヴァイネン公爵令嬢は、誉高き学園の女生徒を階段から突き落とし殺害しようとした罪で、婚約破棄、そして身分剥奪と国外追放に処する!」

 愛しの婚約者、この国の第三王子であるマティアス・ラウティオラ殿下が(わたくし)の罪を高らかに読み上げ、判決を下している。

 あぁ、クソ、失敗した。
 どうしてこんなことになったのか。
 全ては、怯えたような顔をして私の婚約者に寄り添っているあの女のせいだ。

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