治療不可能な恋をした
(あのときと、同じ──)
あとできっと後悔する。そう思っても、もう止められなかった。
キスの合間に交わされる短い吐息すらも、彼のものならすべて受け入れてしまいたいと思ってしまう。
やがて、理人の腕がそっと腰にまわされ、梨乃の身体をそっとベッドへと導く。
梨乃が背中をシーツに預けると、理人がゆっくりと覆いかぶさってくる。
肌が触れ合うたびに、愛しさがこぼれていく。指先、唇、胸元、どこに触れられても、そこが彼だけのもので埋め尽くされていくようだった。
「んっ……」
胸に手が添えられた瞬間、自然と声が漏れる。理人は何も言わず、ただ静かに唇を重ねながら梨乃の呼吸に合わせるようにその膨らみをゆっくりと撫でていった。
頂に触れられた瞬間、びくりと身体が跳ねる。
けれど理人の指は動きを止めない。強引さの奥にある繊細な手つきが、梨乃の理性をじわじわと麻痺させていく
「……ふ、ぁ……んっ……」
キスの合間に漏れる声は、息のように甘くて震えていて、意識が熱に溶かされていく感覚に、もう何がどうなっているのかもわからなかった。
気づけば、彼の手はさらに下へと滑っていく。
そして、理人の指先が熱を孕んだぬかるみに触れたとき、ようやく唇が離れた。
「……仁科」
名前を呼ばれた声が、やけに低く、熱を帯びていた。
「あれから…ここ、誰かに触らせた?」
囁かれた言葉が、耳の奥で静かに反響する。梨乃の心臓が、強く跳ねた。