旧校舎のあの子
白い小さな花が飾らせ、お線香から煙が立ち上っています。
それを見た瞬間胸にポッカリと穴が開いてしまったような気分になりました。
イトコは本当の本当にもうこの世にはいないんだ。

もう二度と会うことはできないんだ。
そう思うと途端に涙腺が決壊して涙がボロボロと溢れだしてきてしまいました。
困惑するおばさんの前で声をあげて子供みたいにワンワン泣いて。

そうしているといつの間にかおばさんがティッシュを差し出してくれていました。
私はそれで涙も鼻水も拭いてまた泣いて。
そのときについ「私のせいかも」とか「あの廃病院が」とか、わけのわからないことを口走っていたのでしょう。
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