ポストのお兄さん




裏道を抜け、あっという間に海に着いた。


「人あんまいないねぇ・・・?」



「まばらですねぇ・・・」



「よかったな♪ほとんど独り占めだー」




嬉しかった。好きな人と海に来れて。




私はブーツを脱ぎ、裸足で海に走った。



「お前!まだ寒い・・・・」



「大ジョーブッ・・・・ッッきゃぁぁぁ?!!!」




私は何かに躓き、転んだ。全身水浸しになってしまった。




「舞ッッ!!!お前着替え持ってきてないんだから!」




「・・・ゲホ・・ごめん・・何か足にひっかか・・・」




私は自分の足元を見た。何か黒くて長い髪の毛のようなものが足にまとわりついていた。




「ぃやぁっ!!!!(泣」




「なんだこれ・・・・海草じゃんバカ(笑」




「うそぉぉ(泣」




私と山都さんは笑いあっていた。



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