完璧すぎる淑女は「可愛げがない」という理由で婚約破棄されました。 ~元聖女ですが、古代魔術まで極めてみました~
 エメラルダとアルベルトが辺境伯領で古代魔術の研究を始めてから、1年という月日が流れた。
 彼女は定期的に両親へ手紙を出したり、帰省したりしているため、今では元気に、そして自由に羽を伸ばしている娘に、両親も安堵の表情を見せていた。アルベルトの存在も公認で、何なら研究費の出資をしてくれるほどだ。

 2人はというと、古代魔術の研究をしつつ、聖女の力との親和性についても掘り下げていた。辺境ということもあってか、研究内容を盗もうと企む輩もいない。
 そんな最適で快適な環境の元、2人は今日も研究に勤しんでいる。

「エメラルダ。もう少し聖女の力の出力を上げられるか?」
「もう少し…これでどうかしら?」
「良い感じだ。あとはこれを~…」

 すっかり敬語も無くなった2人は、最高のコンビとなっていた。研究に没頭するあまり体調を崩し、執事のトーマスに叱られる。
 そこまでセットになりつつも、やはり研究の手を止めることはない。
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