完璧すぎる淑女は「可愛げがない」という理由で婚約破棄されました。 ~元聖女ですが、古代魔術まで極めてみました~
考えあぐねたエメラルダは侯爵家に代々伝わる、誰にも開かれることのなかった古い書庫へと足を運んでみることにした。そこには、膨大な文献が眠っているはずだ。それらを読めば、何かが分かるかもしれない。
幸いにも、傷心していると勘違いされているエメラルダを止めるような人は誰もいない。むしろ、考え込んで真顔を極めている彼女に、使用人までもが心配そうな視線を向けるばかりだ。
書庫の扉を開けると、ほこりと古書の匂いが鼻をくすぐる。エメラルダは、埃にまみれた文献を1つ1つ手に取り、貪るように読み漁った。そして数日後、彼女はついに目的の文献を見つけ出した。
それは、まるで呪文が書かれているかのように、難解な記号と文字で綴られた古い書物だった。その表紙には、古びた紙に書かれた文字が記されていた。
『古代魔術の系譜』
その書物には原始的でありながらも、強大な魔術の存在が記されていた。それは、自然界のあらゆるエネルギーを操り、森羅万象を支配する力。しかし同時に、その力はあまりにも強大すぎるため、使いこなすことができなければ、使用者自身を滅ぼす危険をはらんでいた。
「これこそ、私の探していたものだわ」
エメラルダの瞳に、静かな光が宿った。彼女は、この古代魔術を習得することで、聖女の力に縛られることなく、自分自身の力で道を切り開くことができると確信した。
それは、婚約者だった王太子を見返すためではない。誰かに認められるためでもない。
___ただ、自分自身が持つ力を、最大限に引き出すために。
「私に可愛げなど必要ないわ。強くて美しい華でもいいじゃない」
エメラルダは書庫の中で、静かに、そして力強くそう呟いた。
幸いにも、傷心していると勘違いされているエメラルダを止めるような人は誰もいない。むしろ、考え込んで真顔を極めている彼女に、使用人までもが心配そうな視線を向けるばかりだ。
書庫の扉を開けると、ほこりと古書の匂いが鼻をくすぐる。エメラルダは、埃にまみれた文献を1つ1つ手に取り、貪るように読み漁った。そして数日後、彼女はついに目的の文献を見つけ出した。
それは、まるで呪文が書かれているかのように、難解な記号と文字で綴られた古い書物だった。その表紙には、古びた紙に書かれた文字が記されていた。
『古代魔術の系譜』
その書物には原始的でありながらも、強大な魔術の存在が記されていた。それは、自然界のあらゆるエネルギーを操り、森羅万象を支配する力。しかし同時に、その力はあまりにも強大すぎるため、使いこなすことができなければ、使用者自身を滅ぼす危険をはらんでいた。
「これこそ、私の探していたものだわ」
エメラルダの瞳に、静かな光が宿った。彼女は、この古代魔術を習得することで、聖女の力に縛られることなく、自分自身の力で道を切り開くことができると確信した。
それは、婚約者だった王太子を見返すためではない。誰かに認められるためでもない。
___ただ、自分自身が持つ力を、最大限に引き出すために。
「私に可愛げなど必要ないわ。強くて美しい華でもいいじゃない」
エメラルダは書庫の中で、静かに、そして力強くそう呟いた。