完璧すぎる淑女は「可愛げがない」という理由で婚約破棄されました。 ~元聖女ですが、古代魔術まで極めてみました~
 それから数ヶ月が経った。

 エメラルダは『古代魔術の系譜』に記された知識を、驚くべき速さで習得していった。
 聖女の血がもたらす魔力は、古代魔術の膨大なエネルギーを扱う上での強力な基盤となっていた。彼女はもはや聖女だった頃の清らかな力だけではなく、大地の力、風の力、炎の力を自在に操る強大な力を我が物にしていた。

 何かの願望を叶えるためではなく、ただただ知識欲を満たすため。

 聖女である自分の力を、最大限に引き出して、応用して、活用する。その限界を知ることだけが、今のエメラルダを動かしていた。
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