完璧すぎる淑女は「可愛げがない」という理由で婚約破棄されました。 ~元聖女ですが、古代魔術まで極めてみました~
エメラルダが≪祝福の魔女≫という名を得た、2日後。
「では、行ってまいります」
「気を付けるんだよ」
「いつでも帰ってきてちょうだいね」
「ありがとうございます。お父様、お母様」
両親の人々には、気分転換のための静養だと告げ、エメラルダはひっそりと王都を離れることにした。
目的はただ1つ。自分以外の古代魔術の行使者に会うためである。この世に自分以外でたった3人。その内の1人が案外近くに居ると分かった今、会いに行く他なかった。
「≪古代魔術の探狂者≫という異名らしいけれど、本当に研究者なのかしら」
馬車に揺られるエメラルダの胸に、かつてないほどの好奇心が湧き上がった。古代魔術という場において、孤独な探求を続けてきた彼女にとって、同士の存在は希望の光だった。
「では、行ってまいります」
「気を付けるんだよ」
「いつでも帰ってきてちょうだいね」
「ありがとうございます。お父様、お母様」
両親の人々には、気分転換のための静養だと告げ、エメラルダはひっそりと王都を離れることにした。
目的はただ1つ。自分以外の古代魔術の行使者に会うためである。この世に自分以外でたった3人。その内の1人が案外近くに居ると分かった今、会いに行く他なかった。
「≪古代魔術の探狂者≫という異名らしいけれど、本当に研究者なのかしら」
馬車に揺られるエメラルダの胸に、かつてないほどの好奇心が湧き上がった。古代魔術という場において、孤独な探求を続けてきた彼女にとって、同士の存在は希望の光だった。