転生デビュー 〜おバカ王子とツンデレ悪役令嬢のジレキュンな日常〜
「ふーん……婚約者である私を差し置いて、初めて姫抱きしたのは男ってわけ」
やばい……怒ってる。
しかし、嬉しい。
俺は、嫉妬をされている!?
人生初の嫉妬をラビッツから!?
「も、もうほら〜。怒るなよぅ、ラビッツ」
「きゃぁぁ!」
よっと横抱きにするも、そんなには抵抗されない。……思ったより重いのはドレスのせいだな。
「鍛えてるから大丈夫さ。王子だからな! 足、痛いんだろ? 行っこうぜ〜!」
「ちょっ! いきなり何! 思ったより不安定! 怖い怖い!」
「掴まってなよ〜」
生徒たちの笑い声と音楽が溶け合う中を、ラビッツを姫抱きにして走る。ドレスの裾がふわりと舞い上がり、ラビッツは慌てたように首にしがみついてくれた。
「みんな見てるってば!」
「おうよ! みんな、一足先に立ち去るな! 帰る時に受付のパンフレットを持ち帰ってくれよ!」
驚き、笑い、どよめき──、知り合いは皆、にっこにこだ。ルリアンも両手で手を振ってくれている。ダンスの真っ最中だった生徒たちが動きを止め、笑顔で拍手をくれる者まで現れる。
「ニコラ様、がんばれ〜!」
「ひゅう〜♪」
声が飛び交う中、扉を近くにいた生徒が開けてくれた。
「ありがとう!」
「末永くお幸せに〜!」
出口付近の机には俺たちの用意したパンフレットが置いてある。魔法関連の困り事があればパトロール隊への要望BOXへ用紙を投函してほしいとの内容だ。用紙も投函箱も、校舎の入口に置いた。
さすがに全てのお悩み相談を受けるのはやめておいた。王族や高位貴族であることを利用しようとする生徒がいると困るからな。
扉をすり抜ける。背後では、誰かが小さく口笛を吹いた。
「いえーい! 人生最高ー!」
「ちょっとぉ! どこまで行くのよ!」
「この世界の最果てに!」
「どこなのよ、それはー!」
誰もいない廊下を、笑いながら駆け抜けていく。ただ一瞬のこの時間が、大切な思い出として一生心に残る気がした。
やばい……怒ってる。
しかし、嬉しい。
俺は、嫉妬をされている!?
人生初の嫉妬をラビッツから!?
「も、もうほら〜。怒るなよぅ、ラビッツ」
「きゃぁぁ!」
よっと横抱きにするも、そんなには抵抗されない。……思ったより重いのはドレスのせいだな。
「鍛えてるから大丈夫さ。王子だからな! 足、痛いんだろ? 行っこうぜ〜!」
「ちょっ! いきなり何! 思ったより不安定! 怖い怖い!」
「掴まってなよ〜」
生徒たちの笑い声と音楽が溶け合う中を、ラビッツを姫抱きにして走る。ドレスの裾がふわりと舞い上がり、ラビッツは慌てたように首にしがみついてくれた。
「みんな見てるってば!」
「おうよ! みんな、一足先に立ち去るな! 帰る時に受付のパンフレットを持ち帰ってくれよ!」
驚き、笑い、どよめき──、知り合いは皆、にっこにこだ。ルリアンも両手で手を振ってくれている。ダンスの真っ最中だった生徒たちが動きを止め、笑顔で拍手をくれる者まで現れる。
「ニコラ様、がんばれ〜!」
「ひゅう〜♪」
声が飛び交う中、扉を近くにいた生徒が開けてくれた。
「ありがとう!」
「末永くお幸せに〜!」
出口付近の机には俺たちの用意したパンフレットが置いてある。魔法関連の困り事があればパトロール隊への要望BOXへ用紙を投函してほしいとの内容だ。用紙も投函箱も、校舎の入口に置いた。
さすがに全てのお悩み相談を受けるのはやめておいた。王族や高位貴族であることを利用しようとする生徒がいると困るからな。
扉をすり抜ける。背後では、誰かが小さく口笛を吹いた。
「いえーい! 人生最高ー!」
「ちょっとぉ! どこまで行くのよ!」
「この世界の最果てに!」
「どこなのよ、それはー!」
誰もいない廊下を、笑いながら駆け抜けていく。ただ一瞬のこの時間が、大切な思い出として一生心に残る気がした。