友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
蛍くんはどうやら莉子ちゃんと2人きりでお話していた件ではなく、無断で自分の机から姿を消したことに怒っていたらしい。
「はぁ……。苛立っているのが、馬鹿みたいじゃないですか」
彼は呆れたようにため息を溢したあと、普段の無表情に戻る。
もしかすると、何を言っても無駄だと判断されてしまったのかもしれない。
「あ、あのね……!」
「今は、仕事に集中しましょう」
「で、でも……」
「休んでいる暇なんて、ありませんよ」
今後の夫婦生活について相談し合うつもりで声をかけたのだが、蛍くんからは仕事が優先だと突っぱねられてしまった。
これじゃどっちが上司なのかわからない。
私はパンっと両手を使って頬を挟み込んで気合を入れると、部下とともにオフィスへ戻った。
「はぁ……。苛立っているのが、馬鹿みたいじゃないですか」
彼は呆れたようにため息を溢したあと、普段の無表情に戻る。
もしかすると、何を言っても無駄だと判断されてしまったのかもしれない。
「あ、あのね……!」
「今は、仕事に集中しましょう」
「で、でも……」
「休んでいる暇なんて、ありませんよ」
今後の夫婦生活について相談し合うつもりで声をかけたのだが、蛍くんからは仕事が優先だと突っぱねられてしまった。
これじゃどっちが上司なのかわからない。
私はパンっと両手を使って頬を挟み込んで気合を入れると、部下とともにオフィスへ戻った。