友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「いい加減にしろ!」
「お相手に、迷惑をかけることになるのよ!?」
「勝手に盛り上がって、セッティングしたのはお母さんでしょ!? これに懲りたら、もう二度と私の人生に口出ししないで!」

 見栄を張って弱みにつけ込み、娘を思い通りに動かそうとした罰が当たったのだ。
 両親には反省してもらい、これからは真っ当な道を歩んでほしい。

「親に対して、なんて口の聞き方をするんだ!」
「そんな子に育てた覚えはないわよ!」

 だが、そんなこちらの願いとは裏腹に、彼らは黙って引き下がってはくれなかった。
 2人がかりで説得を試みるなら、こちらも全力で抵抗するしかない。

「2人は昔から、ずっとそう! 理想の娘像を勝手に押しつけてるだけ! 私のことなんて、最初から気にしてすらくれなかった!」
「な……っ」
「私は言いなりになるタイプじゃない! 目の前に壁が出来たら、勢いよく破壊するタイプなんだから……!」

 うじうじぐだぐだと悩んでいた自分が、馬鹿みたいだ。
 本来の自分を取り戻せたのは、ある意味ではお母さんのおかげかもしれない。

「私が好きなのも、ずっと一緒にいたいと思うのも、蛍くんだけ! ほかの人となんか、絶対結婚しない!」
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