友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「菫さんは、どれだけ俺を喜ばせれば気が済むんですか」
「照れてる?」
「そうですね」
「顔、真っ赤だよ」
「見ないでください」
「隠さなくたっていいのに……」
こんな雑談で恥ずかしがるなんて許せないと言わんばかりに、彼は顔を覆い隠してしまった。
――珍しいなぁ。
蛍くんのテレ顔。
とってもレアだ……!
今日は素敵な1日になりそうだ。
満面の笑みを浮かべて彼が普段の調子に戻るのを待っていれば、数分とかからずにこちらを見つめる蛍くんと視線が交わる。
「今度の休日、デートをしませんか」
「いいの?」
「ええ。菫さんと一緒なら、嫌な思い出もいいものに変えられる気がしたので……」
「あんまり行きたくない場所に、連れて行ってくれるの?」
「はい。あまり、楽しくないかもしれませんが……」
蛍くんがスマートフォンへ表示したのは、細心のVR技術を利用したアトラクションが大人気のアミューズメント施設、ゴーストパーティランドの公式HPだ。
世間に疎い私でも知っているような場所に行きたいと言われて、嫌がるわけがなかった。
「照れてる?」
「そうですね」
「顔、真っ赤だよ」
「見ないでください」
「隠さなくたっていいのに……」
こんな雑談で恥ずかしがるなんて許せないと言わんばかりに、彼は顔を覆い隠してしまった。
――珍しいなぁ。
蛍くんのテレ顔。
とってもレアだ……!
今日は素敵な1日になりそうだ。
満面の笑みを浮かべて彼が普段の調子に戻るのを待っていれば、数分とかからずにこちらを見つめる蛍くんと視線が交わる。
「今度の休日、デートをしませんか」
「いいの?」
「ええ。菫さんと一緒なら、嫌な思い出もいいものに変えられる気がしたので……」
「あんまり行きたくない場所に、連れて行ってくれるの?」
「はい。あまり、楽しくないかもしれませんが……」
蛍くんがスマートフォンへ表示したのは、細心のVR技術を利用したアトラクションが大人気のアミューズメント施設、ゴーストパーティランドの公式HPだ。
世間に疎い私でも知っているような場所に行きたいと言われて、嫌がるわけがなかった。