友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
『カップルボーナス!』

 画面中央には見覚えのない演出が表示され、左右から荷台に乗った巨大なモグラが運び込まれる。
 蛍くんはすぐさまそれに駆け寄ったので、私もやや遅れてそれに倣う。

「両手を使って! ひたすら叩いてください!」
「うん!」

 荷台が停止した直後、勢いよく鎖に繋がれた2本のハンマーが床に転がる。
 私達はそれを握りしめ、全力でボコボコとモグラを叩きまくった。

 ――画面右そばに記載されていた数字がどんどんと減っていき、やがて0になる。
 2つに別れていたハートがくっついて1つに合体した直後、画面に新たな変化が訪れる。

『カップル誕生! 30秒間、ポイントが2倍になるよ!』

 中央の大きなモグラはバタンと倒れ、右側へと流れていく。
 その様子を黙って見つめている暇などなかった。
 6つの穴からピンクの敵が、ほぼ同時に飛び出し続けているからだ。

 私は荒い息を吐き出しながらそれらをひたすら叩き続け、どうにかゲームを終えた。
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