友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「あなたと結婚できて、本当によかった……」
「うん。私も、そう思うよ」
夫婦水入らずで病室の待合室で声を潜めて甘い雰囲気を醸し出していると、後方から2人分の足音が聞こえてくる。
看護師さんに叱られてしまうかもしれないと警戒しながら後方を振り返れば、そこにいたのは思いもよらない人達で……。
「ディレクターさん、かっこいい……! 莉子も、あんなふうにたろーちゃんを助けたいよー!」
「俺はいい」
九尾夫妻は真逆の反応をしながら、姿を見せる。
莉子ちゃんの発言を冷たくあしらった九尾くんは、気まずそうに項垂れて視線を逸らす彼に近づき――その後、労るように優しく肩を叩く。
「嫁の言う通りだ。もっと、頼れ」
「瑚太朗に言われると、なんかムカつく」
蛍くんは悪態をついたあと、疲れたように苦笑いを浮かべた。
その姿は、憑き物が落ちたかのようだ。
「これ、全部ドッキリだったりしねぇよな……」
「残念ながら」
私達はぼやく男性陣の姿を見守りながら、「よかったね」と笑い合う。
しかし、彼の気分はまだ優れない。
「うん。私も、そう思うよ」
夫婦水入らずで病室の待合室で声を潜めて甘い雰囲気を醸し出していると、後方から2人分の足音が聞こえてくる。
看護師さんに叱られてしまうかもしれないと警戒しながら後方を振り返れば、そこにいたのは思いもよらない人達で……。
「ディレクターさん、かっこいい……! 莉子も、あんなふうにたろーちゃんを助けたいよー!」
「俺はいい」
九尾夫妻は真逆の反応をしながら、姿を見せる。
莉子ちゃんの発言を冷たくあしらった九尾くんは、気まずそうに項垂れて視線を逸らす彼に近づき――その後、労るように優しく肩を叩く。
「嫁の言う通りだ。もっと、頼れ」
「瑚太朗に言われると、なんかムカつく」
蛍くんは悪態をついたあと、疲れたように苦笑いを浮かべた。
その姿は、憑き物が落ちたかのようだ。
「これ、全部ドッキリだったりしねぇよな……」
「残念ながら」
私達はぼやく男性陣の姿を見守りながら、「よかったね」と笑い合う。
しかし、彼の気分はまだ優れない。