友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「俺、自分のことばっかりだ……」
「それに気づけただけでも、蛍くんは充分偉いよ!」
「菫さんの笑顔も、あの時離婚していたら……。見られなかったんだよな……」
彼は目頭を押さえて俯いたあと、黙ってしまった。
具合でも悪いのかと一瞬心配したが、すぐ顔を上げたあたり、気持ちを切り替えるために必要だっただけらしい。
私は恐る恐る、蛍くんに声をかけた。
「大丈夫? 落ち着いた?」
「……そう、ですね。すみません。お家騒動になんか、巻き込んで……」
「うんん。全然!」
「遅かれ早かれ、こうなるのは覚悟の上だ」
「ああ。母さんが生きているだけ、まだマシな状況だと思うしかない」
彼はようやく覚悟が決まったようだ。
九尾くんが肩に触れていた手を払い退け、ゆっくりと立ち上がる。
「1人で大丈夫か」
「手伝ってくれって言っても、嫌がるだろ」
「サポート程度だったら、いい」
「マジで?」
蛍くんは誰の手も借りずに、1人で背負うつもりだったのだろう。
従兄弟の口からまさかの発言が飛び出してきて、目を見開いて驚いている。
大好きな人の年相応の反応が見れるなんて思っていなかったから、嬉しいなぁ。
「それに気づけただけでも、蛍くんは充分偉いよ!」
「菫さんの笑顔も、あの時離婚していたら……。見られなかったんだよな……」
彼は目頭を押さえて俯いたあと、黙ってしまった。
具合でも悪いのかと一瞬心配したが、すぐ顔を上げたあたり、気持ちを切り替えるために必要だっただけらしい。
私は恐る恐る、蛍くんに声をかけた。
「大丈夫? 落ち着いた?」
「……そう、ですね。すみません。お家騒動になんか、巻き込んで……」
「うんん。全然!」
「遅かれ早かれ、こうなるのは覚悟の上だ」
「ああ。母さんが生きているだけ、まだマシな状況だと思うしかない」
彼はようやく覚悟が決まったようだ。
九尾くんが肩に触れていた手を払い退け、ゆっくりと立ち上がる。
「1人で大丈夫か」
「手伝ってくれって言っても、嫌がるだろ」
「サポート程度だったら、いい」
「マジで?」
蛍くんは誰の手も借りずに、1人で背負うつもりだったのだろう。
従兄弟の口からまさかの発言が飛び出してきて、目を見開いて驚いている。
大好きな人の年相応の反応が見れるなんて思っていなかったから、嬉しいなぁ。