友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「意外だ」
「何が」
「嫁。取り乱しても、おかしくない状況だった」
「一回縁切り宣言をしてるからな。俺達夫婦に、怖いもんなんざねぇよ」
「うん。2人一緒なら、百人力だよね!」

 私達は友情結婚から始まった夫婦だ。
 肌を重ね合わせることはないけれど、手を繋いだり、一緒に楽しい時間を過ごしたりはする。

 普通とは違う関係を結んでまで、婚姻する意味なんてあるのかって、ずっと苦悩していた。

 ――でもね。
 今は、してよかったと思っているよ。

 あの時夫の手を取ったおかげでたくさんの障害を乗り越え、誰にも引き裂けないほどに固い絆で結ばれた夫婦になれたのだから。

「蛍くん。これからも、ずっと私の旦那様でいてね?」
「ああ。もちろん」

 これからも私達の行く先々には、乗り越えるべき高い壁が現れるだろう。
 ――それに恐れをいだいているだけじゃ、自らの手で幸せを掴み取るなんて到底叶わない。

「菫さん。愛している」
「私も! 蛍くんが大好き!」

 2人で力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられる。
 そう、信じているから。
 恐れることなく、立ち向かって行こう。
 大好きな人と、一緒に――。
< 238 / 238 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:23

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

聖女のいない国に、祝福は訪れない【電子書籍化】

総文字数/91,396

ファンタジー200ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──その日、一人の聖女が崖下の側へと身を投げた。 双子の妹こそが真の聖女であると語る皇太子に婚約破棄を突きつけられたからだ。 敵国に流れ着いた聖女フリジアは、悪逆非道の皇帝セドリックに見初められる。 「俺が君を、守ってみせる」 「もう二度と、繋いだこの手は離さない」 「エル・アルカ・ディーネ。祝福の光を」 流行り病の蔓延を癒しの力で未然に防いだフリジアは、アーデンフォルカ帝国で愛されし聖女となる。 「ゆ、幽霊!?」 セドリックと共に母国へ姿を見せたフリジアに驚く皇太子へ、彼女は自ら印籠を渡す。 「聖女のいない国に、祝福は訪れない」 ――これは七年間虐げられた聖女の、逆転劇。
表紙を見る 表紙を閉じる
 亡き王の遺言によって行われた、武闘大会。  ベゼルノーチェ王国の女王リベルラは、幼馴染が絶対勝つと信じていた。  しかし、勝利を収めたのはスラム街育ちの狂犬リガルドだった。 「これからよろしく。俺の奥さん」    2人は夫婦となり、最悪の初夜を執り行う。 「あんたは黙って、俺に愛されとけ」  ある日、夫が己に対して幼い頃から執着心と狂愛を向けていると知り、2人の距離は近づく。 「どれほど惨めな想いをしようが、生き抜いてやる」  幼馴染がリガルドの殺害計画を企て失敗した直後、ある秘密が明らかになる。  それは夫が誇り高き公爵家の血を引く、落胤という事実だった――。  偽りの騎士に裏切られた誇り高き女王が、正体を隠した狂犬に愛を刻み込まれる話。 ※  ムーンライトノベルズにて投稿中の作品から、  成人描写をR15程度にしたものになります。  (タイトル、名義が異なります)  その他、内容は変更ありません。 2026/7/2~
表紙を見る 表紙を閉じる
「僕が本当に愛しているのは、君の妹なんだ」  前世の記憶を持つ公爵家の娘エルネットは、自身が愛し合う二人を引き裂く乙女ゲームの悪役令嬢みたいな存在なのではと疑念を懐き、すぐさま許嫁解消を了承した。  彼女が黒魔術を解呪し、天才魔術師として賞賛を受ける中ーー。 「俺がもらってやる」 「誰があんたに、嫁ぐもんですか!」  不仲な第二王子のレオドールに、求婚される。  彼女は婚約を拒否するが、彼の溺愛に絡め取られーー。 「僕を捨てないでくれ!」 「私達の仲を、引き裂かないで!」  元許嫁と妹に泣き叫ばれ、今日もエルネットの周りはお祭り騒ぎ!  ーーこれから私の人生、一体どうなっちゃうの〜!?  好きな子ほど虐めたいツンデレ系ヤンデレ第二王子(脳筋騎士団長)×原作知識なしの転生悪役令嬢(魔術の天才) 2025/05/08~ ※2026/5/15 致命的な誤字のみ修正 タイトル変更して小説家になろうにも投稿中。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop