友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「仲良くなろうとか、思わなくていいんだよ? 蛍くんにあんな酷いことを言うなんて、あり得ない! もう、絶対連絡してやらないんだから!」
「怒りが収まらないですか」
「当たり前だよ! あんな人達だと、思わなかった!」
「なら、ストレス発散をしてから行きましょう」

 蛍くんは私にそう提案すると、ある場所へ連れてきてくれた。
 それは――。

「ゲームセンター?」
「はい。菫さんに、ぜひともプレイして頂きたいゲームがあります」

 商業施設の一角に併設された、アミューズメントパークだった。
 彼は迷いのない動作で騒がしい店内を進むと、ある筐体の前で止まる。

「もぐもぐボッコボコ、通称もぐボコです」

 後輩が促したのは、『新感覚モグラ叩き! 今すぐあなたも、ボッコボコ!』と大きくパネルに書かれたゲームだった。
 遊び方説明を見る限りでは、小さなハンマーを使って不規則に飛び出してくるモグラを叩くようだ。

「これって、最後に点数が出るタイプのゲームみたいだけど……。高得点だったら、いいことがあるの?」
「ワンプレイ無料券がもらえます」
「やる!」
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