弱さを知る強さ

◎恭介◎

親父に呼び出されて2階に上がった

「入れ」

親父の書斎

「恭介、これが最後のチャンスだぞ」

「うん」

「もう何があってもあの子の手を離すな」

「わかってる」

「2ヶ月ほっといたお前はもうあの子を担当する資格がないと俺は思っている
あんだけ悪化したのは全部お前の責任だ
忙しかったとか言い訳にならない」

「...」

「ただ母さんが本人の気持ちも大事っていう
言葉は一理あると思った
さっきの話聞いてても神田さんは恭介だからまた頑張ると言ったように見えた
しっかり責任もって向き合え
できないなら早めに他の医師に引きつげ」

「大丈夫、絶対俺が最後まで責任もってみる」

「何かあれば協力するから」

「ありがとう」

それから少しだけあやはの病気について一緒に調べ勉強し俺がわからないところや新しい治療法など親父と確認した

30分ほど経って下に降りたらあやはと母さんがすごく仲良く話している

俺の入る隙がないくらいマシンガントークを繰り広げている

22:00

「そろそろ帰るか
家まで送る」

あやはに声をかけた

「うん、遅くまですみません
お邪魔しました」

「またいつでもきてね」

「ありがとうございます」

お母さんお父さんに挨拶をして金森先生と家を出た

「先生、いいよ
私歩いてここから帰れるから」

「まだ明日からの話をしたい」

「ごめん
私ちょっと疲れちゃった
今日はもう寝たい」

確かに色々あったからなぁ

気疲れもしただろうし休ませてあげたい...

けど...
大事な話が残っている

「あやは、俺はあやはのことが好き」

「えっ?」


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