私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
大きく手を振る私に気がつくと、不愛想な表情で頷く。スーツのポケットに片方だけ手を突っ込み、人をかき分けると私たちの方へやってきた。
「お疲れ。あれ? なんか疲れてる?」
やってきた一ノ瀬はどこか覇気がない。いつも元気いっぱいキャラではないが、明らかに顔が疲れている。
「バグが見つかって、徹夜した」
「はぁ!? まじ? 帰って寝たほうがいいんじゃないの?」
「いやいい。慣れてるし」
言いながら、気怠そうに会場を見回している。エンジニアとは体力勝負とはいうけど、寝られないほど激務とは、なんて不健康なんだろう。
でも我が病院のシステムは、彼らの手にかかっている。システムがダウンした日には、膨大な損害がでるだろう。
オペは中止になり、入退院の処理もできない、もちろん外来だって。そう考えると、医療従事者と同じくらい、使命感を持って働いているのだろう。改めて尊敬する。
「可哀そうだから、私が何かとってきてあげる。一ノ瀬はそこで待ってて」
あくびを噛み殺す一ノ瀬にビシッと指を差しそう告げると、料理があるテーブルへと急ぐ。
背後からは「凛、やっさしーい」「きゃ~、愛ですね、愛」等々、冷やかす声が聞こえるがいつものこと。
それらをギロリと睨みけん制した後、体力のつきそうな肉類を多めに取り、一ノ瀬に手渡した。
「はい。食べて元気出して」
「サンキュ」
「お疲れ。あれ? なんか疲れてる?」
やってきた一ノ瀬はどこか覇気がない。いつも元気いっぱいキャラではないが、明らかに顔が疲れている。
「バグが見つかって、徹夜した」
「はぁ!? まじ? 帰って寝たほうがいいんじゃないの?」
「いやいい。慣れてるし」
言いながら、気怠そうに会場を見回している。エンジニアとは体力勝負とはいうけど、寝られないほど激務とは、なんて不健康なんだろう。
でも我が病院のシステムは、彼らの手にかかっている。システムがダウンした日には、膨大な損害がでるだろう。
オペは中止になり、入退院の処理もできない、もちろん外来だって。そう考えると、医療従事者と同じくらい、使命感を持って働いているのだろう。改めて尊敬する。
「可哀そうだから、私が何かとってきてあげる。一ノ瀬はそこで待ってて」
あくびを噛み殺す一ノ瀬にビシッと指を差しそう告げると、料理があるテーブルへと急ぐ。
背後からは「凛、やっさしーい」「きゃ~、愛ですね、愛」等々、冷やかす声が聞こえるがいつものこと。
それらをギロリと睨みけん制した後、体力のつきそうな肉類を多めに取り、一ノ瀬に手渡した。
「はい。食べて元気出して」
「サンキュ」