私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
今も部長に話を振られ「お任せください」などと、低く、よく通る魅力的な声で返事をしている。
憧れの推しが目の前で話しているなんて、夢のよう。あー、いつまでも見ていたい。
「というわけだから、冴島さんよろしくね。木崎くんも、医事課に用事があるときは彼女に聞くといいよ。もう長いし、しっかりしてるから」
「いえ、そんな……」
突然の褒め言葉に恐縮していると、木崎さんとバッチリ目が合った。さっきよりもさらに心臓がドキッと激しく鳴る。
「よろしくお願いします、冴島さん」
「えっ、あ、は、あ、はい!」
彼の口から自分の名前が飛び出し、思いっきり変な返事をしてしまった。
だが気づいたときには遅く、木崎さんはおもしろそうに微笑んで、私を見ていた。
しまった、やらかした。
恥ずかしくてどこに視線をむけていいかわからず、目もキョロキョロしている。これじゃあ完全に変な女だ。
背後からは菜穂や一ノ瀬たちの視線を思いっきり感じ、頭の中は大パニック。
「ちょっと、凛。もっとましな受け答えできないの?」
菜穂に小突かれハッとする。気づけば木崎さんはいなくなっていて、思わず辺りを見回した。
「完全にテンパった」
私の情けない声が、その場にぽつりと落ちる。いざというとき、緊張して失敗してしまうタイプ。今さらながらそんな自分が恨めしい。
憧れの推しが目の前で話しているなんて、夢のよう。あー、いつまでも見ていたい。
「というわけだから、冴島さんよろしくね。木崎くんも、医事課に用事があるときは彼女に聞くといいよ。もう長いし、しっかりしてるから」
「いえ、そんな……」
突然の褒め言葉に恐縮していると、木崎さんとバッチリ目が合った。さっきよりもさらに心臓がドキッと激しく鳴る。
「よろしくお願いします、冴島さん」
「えっ、あ、は、あ、はい!」
彼の口から自分の名前が飛び出し、思いっきり変な返事をしてしまった。
だが気づいたときには遅く、木崎さんはおもしろそうに微笑んで、私を見ていた。
しまった、やらかした。
恥ずかしくてどこに視線をむけていいかわからず、目もキョロキョロしている。これじゃあ完全に変な女だ。
背後からは菜穂や一ノ瀬たちの視線を思いっきり感じ、頭の中は大パニック。
「ちょっと、凛。もっとましな受け答えできないの?」
菜穂に小突かれハッとする。気づけば木崎さんはいなくなっていて、思わず辺りを見回した。
「完全にテンパった」
私の情けない声が、その場にぽつりと落ちる。いざというとき、緊張して失敗してしまうタイプ。今さらながらそんな自分が恨めしい。