魔族の王子の進む道 〜俺様王子が魔王になるまで〜
彼が過去にした過ち
以前、“人間として生きていきたい”と呟き出ていった弟の魔力の跡を辿ったときのこと。
行き着いた場所は、人間たちから分からないよう隠された、人間のいる世界の“上空”にあった小屋。
辿り着いたその小屋の中に弟は居らず、代わりに一人の人間の娘がいた。
彼女は弟と仲違いでもしたばかりだったのか呆然としており、娘の性格故か、彼が感じた魂と結びついている彼女の感情の力はかなり薄い。
彼は悟る。
弟は、この娘といることを選び人間になりたいと言っていたのだと。
自分にとって見下す対象である最下層の、魔力を持たないこの『人間』のために。
感情が薄く感じられるこんな“人形”のような娘のために、兄である自分を捨てて…
彼は怒りのあまり、その娘を魔力の霧で床に押し付け罵った。
そのうち弟は帰ってきて、今まで彼が一度も見たことも無い必死な表情で娘を庇いこちらに強く訴える。
「俺はもう戻らない!! こいつが……この彼女がいればいい、それに俺は人間として生きていきたいんだ!! 魔力なんてもういらない……! 俺は、自分のために魔力を使い果たして、自分らしく生きていく!! 」
行き着いた場所は、人間たちから分からないよう隠された、人間のいる世界の“上空”にあった小屋。
辿り着いたその小屋の中に弟は居らず、代わりに一人の人間の娘がいた。
彼女は弟と仲違いでもしたばかりだったのか呆然としており、娘の性格故か、彼が感じた魂と結びついている彼女の感情の力はかなり薄い。
彼は悟る。
弟は、この娘といることを選び人間になりたいと言っていたのだと。
自分にとって見下す対象である最下層の、魔力を持たないこの『人間』のために。
感情が薄く感じられるこんな“人形”のような娘のために、兄である自分を捨てて…
彼は怒りのあまり、その娘を魔力の霧で床に押し付け罵った。
そのうち弟は帰ってきて、今まで彼が一度も見たことも無い必死な表情で娘を庇いこちらに強く訴える。
「俺はもう戻らない!! こいつが……この彼女がいればいい、それに俺は人間として生きていきたいんだ!! 魔力なんてもういらない……! 俺は、自分のために魔力を使い果たして、自分らしく生きていく!! 」