ラララ・コーヒー
君からさっき渡されたブリキのカップを見る。
最初は美しいと思っていた琥珀色のコーヒーは冷めていくうちに表面に疲れた俺の顔を映すようになり、
どしゃぶりのあとの水たまりよりも汚い。全部投げ出してしまいたいと思う。
でも、
(いちばん手放したいのは今の自分)
底なしのコーヒー。
俺には飛ぶ力がないのだと気がついた瞬間。
「それは君が決めた人生。これは僕が決めた人生」
歌がやんだ。
君はもうステップを踏んではいなかった。
「世の中にただ美しいだけのものなんてあるもんか」
最初は美しいと思っていた琥珀色のコーヒーは冷めていくうちに表面に疲れた俺の顔を映すようになり、
どしゃぶりのあとの水たまりよりも汚い。全部投げ出してしまいたいと思う。
でも、
(いちばん手放したいのは今の自分)
底なしのコーヒー。
俺には飛ぶ力がないのだと気がついた瞬間。
「それは君が決めた人生。これは僕が決めた人生」
歌がやんだ。
君はもうステップを踏んではいなかった。
「世の中にただ美しいだけのものなんてあるもんか」