続・幼なじみの不器用な愛し方
だけどきっと、いつかまた会える。

たとえそれが、ここではない、どこか遠いところだったとしても。




「疲れた……」


石田さんと別れ、重たい瞼を何とか持ち上げながら部屋に戻った。

最低限のものしかなく、しかしそこかしこにベビー用品が置いてあるわたしの部屋。

ここに明日、有斗が来る。


『今日のところは一旦ホテル戻るわ。お互い落ち着いて考えて、明日、改めて話そう』


今日、わたしがいっぱいいっぱいになったタイミングで有斗が引いた。

明日に持ち越すのも気が引けたけど、今日はもう冷静に話が出来るとも思えなかったので、素直に従うことにした。


締め切り間近の石田さんの仕事の邪魔をするわけにもいかず、渋々ながらも、明日は1階の店舗ではなくうちに来てもらうように伝えた。


「……はぁ」


今日は、本当に色んなことがあった。

昨日のわたしに、明日有斗と再会するんだよって言ったって、信じないんじゃないかと思う。

そんなことを考えていると、子宮がきゅうっと収縮する気配がした。

お腹に手を添えると、表面がカチカチに張っている。
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