続・幼なじみの不器用な愛し方
「確かに。何かあった時駆けつけやすいし、美月さえいいなら俺もそうしてくれると助かる」


スマホで検索をかけると、転院は32〜34週頃までが望ましいと出てきた。

わたしが明日で31週になるから……、


「めちゃくちゃギリギリだな」

「だね……」


少なくとも3週間後までには新しい病院を受診しなければならないということだ。

物は少ないけれど、それでも生活感の溢れた部屋を見てげんなりする。


「今すぐは動けないよ。ここ片付けなきゃ、向こうには戻れない。それに……」

「……うん、わかってるよ。ちょっと、時間必要だよな」


今の環境とさよならするための、心を整える時間。


「長くなくていいの。この部屋を片付け終えるまでの時間でいいから、ちょっとだけ時間ちょうだい」

「うん。その間に、俺も絶対話つけるから」


必要な荷物は全て有斗の家に送り、有斗のスケジュールが空いていた10月6日の引っ越しを目指すことに決めた。

ちょうど、32週6日にあたる日程だ。


「まめが生まれたら、今の家だと手狭になるかな。まめの部屋も作らなきゃなんねーし」

「気が早いよ。今の家、2LDKだよ? 有斗の仕事部屋と寝室、リビングで今は十分だよ」

「そうか。必要になったら引っ越せばいいのか。でも、レイアウトは変えなきゃな。リビングにマットとか敷くなら、あのテーブルは危ねぇ」
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