続・幼なじみの不器用な愛し方
「今日明美さんが来て、ほとんどの物は引き取ってくれたの。テーブルも椅子も軽くて簡単なものだったし、ついでだからってリサイクルショップに持っていってくれて」


明美さんのおかげで、こっちで処分しておきたいものはほとんど片付いた。

梱包済みの段ボールがいくつかと、当日の朝使うものを入れる余白を残した段ボールが1つ。

処分が残っているのは、ベッドとカーテンくらいだ。


「それは俺が全部やるから。カーシェア登録しといたから、明日まとめて発送しに行こう」

「ありがとう」


既に時刻は深夜だけど、久しぶりに会えたことで話題は次から次へと溢れてくる。

雑然とした部屋で談笑していると、チクチクと下腹部が痛み始めた。


「いてて……」


思わずお腹に手を当てて顔を歪めたわたしに、有斗がぎょっと目を剥く。


「大丈夫か!?」

「あ……ごめん、大丈夫。ただの前駆陣痛だから。最近よく張るんだよね」

「前駆陣痛って……あれか、妊娠後期に起こる、陣痛の準備運動みたいなやつ」


有斗の口から出てきた言葉に、今度はわたしが目を瞠る。

いくら仕事で知識を得る機会があると言ったって、そんなことまで知っているとは思えない。

となると、考えられるのは……。


「ふふ」

「痛いんだろ。何笑ってんだよ」

「だって」
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