続・幼なじみの不器用な愛し方
わたしとまめちゃんのことを知ろうとして、調べてくれた。

そのことが、こんなにも嬉しい。

こんなにも真っ直ぐに愛してくれる人と、もうすぐ家族になれるなんて、幸せだなぁ……。




まだカーテンの向こうが薄暗い時間帯に、壁と有斗の間で目が覚める。

手をつきながら体を起こすと、わたしの方を向いたままベッドの際で眠っていた有斗が身動ぎした。


「ん……どうした?」

「起こしちゃってごめん。お手洗い行きたくて。まだ早いから、寝ててね」


まめちゃんが大きくなって膀胱が圧迫されるからか、特に妊娠後期に入ってからお手洗いが近くなった。

通りやすいようにと寝ぼけなまこでベッドから下りてくれた有斗にお礼を言って、薄暗い部屋を慎重に移動する。

掃除用具一式のみを残したトイレに入って用を足す。


今、何時かなぁ。

あと2時間くらいは寝ても平気かなぁ……。


そんなことを霞がかった思考の中で考えながら立ち上がり、トイレットペーパーで拭いた瞬間、


「……え?」


一瞬にして目が覚めた。

鮮やかな赤が、何気なく視線を落とした手元に滲んでいたのだ。


血だ。

そう思った瞬間、それこそ字の通り、血の気が引いた。


「ど……どうしよう。とりあえず、病院に……っ」


トイレから出て、ベッドの枕元に置いたスマホに手を伸ばす。
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