続・幼なじみの不器用な愛し方
まめちゃん。わたし達の宝物。

どうか……どうか、無事でいて……!


少しして、電話を切った有斗がわたしを振り返った。


「入院の準備持って、今すぐ病院に来てくれって。タクシー呼ぶから、もうちょい待ってな」

「きゅ……救急車呼ばなくていいってことは、そんなに緊迫した状態じゃないってことだよね……?」


切迫早産とか、胎盤の剥離とか。

そういった情報は見れば見るほど不安になってしまうから、あまり積極的に目に入れないようにしていた。

色んな可能性、リスクがあることはわかっていたけど、今自分を落ち着かせるだけの材料を持ち合わせていない。


涙声で訴えかけるわたしの頭を、有斗はそっと優しく撫でた。


「大丈夫だ。まめは俺達の子なんだから」


わたしに言い聞かせるようにそう言って、有斗は再び電話をかけ始めた。


そうだ。大丈夫だ。

だって、まめちゃんはわたしと有斗の子どもなんだから。


「15分くらいでタクシー来れるって。入院バッグ、段ボールの中だよな?」

「う、うん。そこに入れたはず」

「おっけ。外冷えるから、美月は何か羽織って。立てるか?」
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