続・幼なじみの不器用な愛し方
『……え?』


漫画みたいな間の抜けた声が落ちた。

画面の向こうで、有斗がぽかんと口を開けている。


「そろそろ決めなきゃでしょ? いつまでも“まめちゃん”でいるわけにはいかないし」

『それは、そうだけど……』

「ずっと考えてたんだよね。まめちゃんのここまでの成長をわたしが独り占めしちゃったから、有斗も何か、まめちゃんのことを独り占めしてあげてほしいなぁって」

『そんなの、』

「あ、勘違いしないでね。罪滅ぼしのつもりとか、そういう気持ちは一切、断じて、全くもってないから」


語気を強めて牽制したわたしに、有斗は目を丸くしてから小さく笑う。


「生まれたら、まめちゃんを独り占めする時間なんてほとんどないからね。これは、遠慮じゃなくて配慮だから」

『なんだそれ』

「だってそうじゃん。どれだけ忙しくたって、有斗はわたしを独りにはしないでしょう?」


仕事で家を空けることがあったって、有斗は必ず心を寄せてくれる。

そういう信頼がわたしにはある。


『んなの、あたりめーだろ』

「ね。だから名前くらいはさ、有斗が100%でつけてあげてよ。それに……わたしの大切な宝物に、大好きな人が名前をつけてくれるなんて、夢みたいじゃん」
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