続・幼なじみの不器用な愛し方
帰路に着く道すがら、結子に破局の一報を入れた。

すぐに着信画面に切り替わったけれど、それに出る余裕はなくて。いつか必ず説明するから、とだけ返信して一方的に会話を切った。


そして、自宅の最寄り駅に着いてから、一本の電話をかけた。


『もしもーし』


日曜日のお昼時だというのに、宮水はすぐに電話に出てくれた。

普段通りの明るい声にホッとして、涙腺が緩んでしまう。


なるべく人通りの少ない道を進みながら、彼と別れたこと、そして、わたしの下した決断を伝えた。

宮水は電話の向こうで静かにそれを聞き、最後に深いため息を吐いてから言った。


『連絡くれたったてことは、頼りにされてると思っていいんだよね?』


と。

あまりにあっけらかんと言うので、電話口で笑ってしまった。

本当に、いい同期を持ったと思う。


家に帰り着くとリビングに両親が揃っていたので、ソファに座ってテレビを見ていた2つの背中に「有斗と別れてきた」と言葉を投げた。

2人は目を見開いてこちらを振り返ったけど、それ以上のことは何も言いたくなかったので、追い縋る声を振り切って自室に戻った。
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