続・幼なじみの不器用な愛し方
「同僚じゃなくなっても、俺達はみんなアキちゃんの味方だからねー」
飄々とそう言ってくれたのは大橋先生で、その言い方から、退職理由を察しているのだろうと思った。
宮水が妊娠の可能性に気付いた時も一緒だったので、不思議ではない。
ありがとうございますと頭を下げると、大橋先生は変わらない笑顔で笑ってくれた。
次の休みに産婦人科を再度受診し、産む意思と、今後について話した。
先生や看護師さんが必要以上に感情的にならず、淡々と話を聞いてくれたことが、わたしにはありがたかった。
帰りに役所に寄り、妊娠届を出して母子手帳をもらった。
見慣れないその冊子を手にした時、改めて母親になるという実感が湧いた。
悪阻と闘いながら、最終日の勤務を終えた。
同僚達から貰った花束を抱えて実家に戻ると、予めお願いし、早めに仕事を切り上げて帰宅していた両親はぎょっと目を剥いた。
しばらく同僚の家に泊まると言っていた娘が、帰ってきたと思ったら仕事を辞めてきたんだもん、無理はないと思う。
「色々と、心配かけてごめんなさい。でも……今は何も聞かないで」
テーブルで向かい合う両親に向かって頭を下げる。
2人は、ただ静かにわたしの言葉に耳を傾けていた。
飄々とそう言ってくれたのは大橋先生で、その言い方から、退職理由を察しているのだろうと思った。
宮水が妊娠の可能性に気付いた時も一緒だったので、不思議ではない。
ありがとうございますと頭を下げると、大橋先生は変わらない笑顔で笑ってくれた。
次の休みに産婦人科を再度受診し、産む意思と、今後について話した。
先生や看護師さんが必要以上に感情的にならず、淡々と話を聞いてくれたことが、わたしにはありがたかった。
帰りに役所に寄り、妊娠届を出して母子手帳をもらった。
見慣れないその冊子を手にした時、改めて母親になるという実感が湧いた。
悪阻と闘いながら、最終日の勤務を終えた。
同僚達から貰った花束を抱えて実家に戻ると、予めお願いし、早めに仕事を切り上げて帰宅していた両親はぎょっと目を剥いた。
しばらく同僚の家に泊まると言っていた娘が、帰ってきたと思ったら仕事を辞めてきたんだもん、無理はないと思う。
「色々と、心配かけてごめんなさい。でも……今は何も聞かないで」
テーブルで向かい合う両親に向かって頭を下げる。
2人は、ただ静かにわたしの言葉に耳を傾けていた。