続・幼なじみの不器用な愛し方
天気も悪いし、不動産屋さんに行くのは明日にしちゃおっかなぁ……なんて邪心がむくむくと湧くのを感じながら、共有ラウンジのウォーターサーバーで水を汲もうと部屋を出る。
共有ラウンジの扉を開くと、見覚えのある女性がキッチンに立っていた。オーナーさんだ。
「おはようございます」
「おはようございます。今日は生憎の天気ですね」
朗らかな笑顔でそう言って、オーナーさんは再びキッチンを掃除していた手を動かし始めた。
他のゲストさんは出払っているのか、ラウンジにはわたし達しかいなかった。
「……あの」
紙コップに水を入れた後、意を決して声をかける。
と、オーナーさんは手を止めてこちらを振り向いた。
職業柄当然かもしれないけど、その眼差しは全てを包み込むおひさまみたいに柔らかくて、だからわたしは、つい声をかけてしまったのだと思う。
「今、京都で家を探してるんですけど、あんまり土地のこと知らなくて……。住みやすい地域とか、もしご存知だったら教えていただけませんか」
超えるべきハードルがいくつもあるのはわかっているけれど、それ以前に気になっていたことだった。
とにかく入居できるところと闇雲に探して、後で後悔するのが一番怖い。
共有ラウンジの扉を開くと、見覚えのある女性がキッチンに立っていた。オーナーさんだ。
「おはようございます」
「おはようございます。今日は生憎の天気ですね」
朗らかな笑顔でそう言って、オーナーさんは再びキッチンを掃除していた手を動かし始めた。
他のゲストさんは出払っているのか、ラウンジにはわたし達しかいなかった。
「……あの」
紙コップに水を入れた後、意を決して声をかける。
と、オーナーさんは手を止めてこちらを振り向いた。
職業柄当然かもしれないけど、その眼差しは全てを包み込むおひさまみたいに柔らかくて、だからわたしは、つい声をかけてしまったのだと思う。
「今、京都で家を探してるんですけど、あんまり土地のこと知らなくて……。住みやすい地域とか、もしご存知だったら教えていただけませんか」
超えるべきハードルがいくつもあるのはわかっているけれど、それ以前に気になっていたことだった。
とにかく入居できるところと闇雲に探して、後で後悔するのが一番怖い。