続・幼なじみの不器用な愛し方
まめちゃんを産んで、新しい職場も探して、まめちゃんの預け先も探さなきゃいけない。

絶対に簡単ではないと思うけれど、この資格があったから、わたしは1人で育てる覚悟を持てたんだ。


パパがいなくても、2倍以上の愛情を注ぐんだ。

まめちゃんに会いたい。それだけが、わたしが今ここで生きる理由だった。




昨夜から降り続く雨が強さを増して来た頃、1階の店舗に宅急便が届いた。

その日店のお手伝いをしていたわたしは、コンビニに行ってくると言って雨の中出て行った石田さん宛の荷物を、迷った末に代わりに受け取った。


すぐ戻るはずだし、カウンターの内側に置いておこう。

そう思ってふと伝票に視線を落とすと、差出人に記された文字が目に入る。

ずしりと重たく、不安定にたわむその荷物の送り主の欄には、[創風社]という文字が並んでいて、思わず息を呑んだ。


勝手に見ちゃいけない。

そう思って、慌てて荷物をひっくり返す。

弾みで大きい音が鳴ってどきりとしたけど、雨のせいか店内にお客さんはいなかったので胸を撫で下ろした。


15分もしないうちに石田さんが帰ってきた。


「おかえりなさい」

「ただいま戻りました」


傘はもちろん差していたけれど、激しい雨のせいであちこちが濡れている。
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