天才幼女セラフィーヌ、ツンデレ辺境伯様とただいま領地改革中!
◇◇◇◇
その翌日。
屋敷の応接室に入ってきた悪徳高利貸し・ゴルドンは、ふんぞり返って現れた。
脂ぎった髪、下品な金のネックレスにごつい指輪。
見るからに『金にモノをいわせて生きてます』という顔をしている――思いっきり偏見だけど。
「相変わらずボロい屋敷だな……お、見ない顔だな?」
私の隣りに座るレオンハルトを見て、ゴルドンは鼻で笑った。
「随分綺麗な顔をしてるが、お嬢様の子守りかい?お坊ちゃんよ」
レオンハルトは、成人を迎えてから長く軍務についていて、表舞台に出ることはほとんどなかった。
それゆえに、顔を知らなくても無理はないのかもしれないが。
(だからって命知らずすぎるわ……)
辺境伯といえば国境一帯の防衛を担い、軍事権に絶大な権限を持つ大貴族。そんな相手に向かってこんな不遜な態度に出れるとは、無知とは恐ろしい。
「俺はエーデルハイム辺境伯、レオンハルト・フォン・エーデルハイムだ」
レオンハルトは微動だにせず、冷たい目でゴルドンを射抜いた。
その瞬間、ゴルドンの顔色がさっと変わる。
「エ、エーデルハイム辺境伯様……?冗談じゃ……」
「冗談ではない。王宮より勅命を受けてヴェルナー家の後見を命じられた――この領地が存続に値するかどうか判断するためにな」
ゴルドンは驚きすぎて声も出せないようだった。
応接室の空気がシン…と静まり返る。
私は、ここぞとばかりに幼女モードで首を傾げて見せた。
「辺境伯さまがね?おうちのしゃっきんを、ゼロにしてくれるって言ってるの」
「……!?ま、待て待て!ゼロってまさか……!」
「そのまさかだ。この領地は王国直轄にして借金を白紙に戻す。その後、エーデルハイム領に統合する」
レオンハルトの一言に、ゴルドンの顔は真っ青になった。
(うん、してほしくないんだよね?知ってるよ~)
作戦通りに進んでいることに、私は内心ほくそ笑む。
その翌日。
屋敷の応接室に入ってきた悪徳高利貸し・ゴルドンは、ふんぞり返って現れた。
脂ぎった髪、下品な金のネックレスにごつい指輪。
見るからに『金にモノをいわせて生きてます』という顔をしている――思いっきり偏見だけど。
「相変わらずボロい屋敷だな……お、見ない顔だな?」
私の隣りに座るレオンハルトを見て、ゴルドンは鼻で笑った。
「随分綺麗な顔をしてるが、お嬢様の子守りかい?お坊ちゃんよ」
レオンハルトは、成人を迎えてから長く軍務についていて、表舞台に出ることはほとんどなかった。
それゆえに、顔を知らなくても無理はないのかもしれないが。
(だからって命知らずすぎるわ……)
辺境伯といえば国境一帯の防衛を担い、軍事権に絶大な権限を持つ大貴族。そんな相手に向かってこんな不遜な態度に出れるとは、無知とは恐ろしい。
「俺はエーデルハイム辺境伯、レオンハルト・フォン・エーデルハイムだ」
レオンハルトは微動だにせず、冷たい目でゴルドンを射抜いた。
その瞬間、ゴルドンの顔色がさっと変わる。
「エ、エーデルハイム辺境伯様……?冗談じゃ……」
「冗談ではない。王宮より勅命を受けてヴェルナー家の後見を命じられた――この領地が存続に値するかどうか判断するためにな」
ゴルドンは驚きすぎて声も出せないようだった。
応接室の空気がシン…と静まり返る。
私は、ここぞとばかりに幼女モードで首を傾げて見せた。
「辺境伯さまがね?おうちのしゃっきんを、ゼロにしてくれるって言ってるの」
「……!?ま、待て待て!ゼロってまさか……!」
「そのまさかだ。この領地は王国直轄にして借金を白紙に戻す。その後、エーデルハイム領に統合する」
レオンハルトの一言に、ゴルドンの顔は真っ青になった。
(うん、してほしくないんだよね?知ってるよ~)
作戦通りに進んでいることに、私は内心ほくそ笑む。