空色の春
次の日。

今日は、私が待ち侘びていた日。

「唯莉、今日めちゃくちゃ気合い入ってない?」

「うん!だって凪斗と1時間同じ空間に居られるんだよ?!??」

「メンヘラが好きぴとクラス離れるとどうなるのかの末路…」

学年集会が楽しみすぎて、歩夢に引かれる始末だけど…

まあ、言いたい事もよくわかる。

ピンク色で左右の裾にリボンがついているロングスリーブTシャツと、

ひらひらした層が三枚重ねになっているアイドルみたいなブラックのスカートを合わせた格好は、私のお気に入りのコーデ。

それに加えて、今日は髪をゆるめに巻いて、ツインテールに三つ編みを組み合わせている。

自分でも、気合いが入ってるのは自覚している。

でもでも!それぐらい今日が楽しみだったんだよ!

楽しみな事があると、時間はあっという間に過ぎるもので。

学年集会という天国な時間が訪れた。




「はぁ〜!楽しかったぁ〜!!」

「学年集会の後こんなに楽しそうなの唯莉だけだね」

クラスが違う莉桜と、楽園からの帰り道を歩いていた。

「って、唯莉。あいつら、なんか唯莉の事めっちゃ睨んでね?」

「ああ。黒田さん達」

黒田さんっていうポニーテールが似合う女の子はじめ、4人の女グループ

うちのクラスの、いわゆる一軍ってやつだ。

「黒田さん達、絶対私の事ぶりっ子だと思ってるし。なんもされないから気にしてないよ」

第一、自分でも今日の格好はぶりっ子と言われてもおかしくないのは自負している。

「気にしてないなら良いけど…あ!後ろ、凪斗じゃない?」

突然声をひそめた美桜が教えてくれた。

後ろにいる凪斗と友達の会話に、意識を全集中させる。

「お前、佐々山と付き合ってんのぉ〜?」

…そんな言葉が、聞こえた。



< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop