空色の春
「付き合ってねぇ〜よ。どっから来んだよその話」

凪斗がそんなことを言う。

そ、そうだよね。付き合ってなんか、ないよね…?

「とか言って、耳赤くねぇ?」

「うるせぇな」

「お?照れてる?照れてる?」

凪斗の友達の、茶化すような声が響く。

ささやま…

佐々山って、学年で一二を争うほど可愛い子だ…

私の様子を見てか、話を聞いていたのか、

美桜がぐいっと、凪斗からの距離を離してくれた。

「唯莉…?大丈夫?」

心配そうに私の頭を撫でてくれる美桜。

自分から、乾いた笑いが漏れた。

「あははっ…大丈夫だよ!私可愛いし、デマかもだし…」

大丈夫じゃないよ。

決まってる。

「…そう?なら良いんだけど…」

美桜がぎゅっと手を握ってくれた。

前にいた千花ちゃんと歩夢、世奈も来てくれて、

ただただ、励ますこともなく隣にいてくれた。
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