空色の春




「凪斗ー!」


体がビクンと反応する。

…いや、ううん。

私はもう凪斗なんて好きじゃない。


「凪斗ってさ、何色好き?」

「え〜、水色?」

へぇ〜。水色が好きなんだぁ〜。

てか、疑問形なの可愛い…


じゃない!!!!!!

私はもう凪斗なんて好きじゃない。


…と言い続けて、1週間。

凪斗と佐々山さんが仲睦まじく話していた1週間後。

自分で自分に言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて。

好きじゃないって言い聞かせて。

諦めるの待ち。

でも、一度好きになった気持ちを忘れられるほど器用でもなくて。

答えがないのが恋愛の良いところなんて、思えない。

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