転生幼魔女は生き延びたい!~唯一無二の力はナイショだよ〜
「すぅー、はぁ~。いいにおい、ですね、くりすちーぬさま!」
「ええ」
「おかしも、おいしそう! くりすちーぬさまは、あまいもの、おすきですか?」
「はい」
「えっと……ほかに、おすきな、たべものは?」
「どのようなものでも、ありがたく頂きます」
「ご、ごしゅみは?」
「特にこれといったものは。しいて挙げるとすれば、掃除でしょうか」
「そうじ! しゅごい! わたし、ニガテで、よくぽーらに、おこられちゃうんです」
「そうでしたか」
「はい……そう、なんです……」
意地悪そうな方ではなくホッとしていられたのも束の間。クリスティーヌは終始うつむきがちで、返事も当たり障りのないものばかり。視線が合ってもすぐに下を向いて目をそらされてしまう。
不機嫌ではなさそうだが、会話を楽しんでいる様子でもないため、次第に声をかけるのが申し訳なくなってくる。
給仕の使用人が出ていくと、室内は気まずい静けさに包まれた。
(空気が重たい……! どうしよう⁉)
困り果ててうつむくと、セレスティアの膝の上で丸くなって寛いでいたマリアベルと目が合った。
『なんだか、破談まっしぐらのお見合いみたいですわね。見ていて面白いわ』
(くぅ! 他人事だと思ってぇ! 助けてよぉ、マリアベル)
縋るような眼差しを向けると、頼りになる猫妖精は『仕方ないですわね』とため息まじりに呟いた。
『緊張しているのは向こうも同じですわ。下手な前置きはやめて、言いたいことを言ってしまいなさいな。伝えたいことがあるのでしょう?』
マリアベルの言葉に背中を押されたセレスティアは、小さく頷いて顔を上げ、意を決して口火を切った。
「ええ」
「おかしも、おいしそう! くりすちーぬさまは、あまいもの、おすきですか?」
「はい」
「えっと……ほかに、おすきな、たべものは?」
「どのようなものでも、ありがたく頂きます」
「ご、ごしゅみは?」
「特にこれといったものは。しいて挙げるとすれば、掃除でしょうか」
「そうじ! しゅごい! わたし、ニガテで、よくぽーらに、おこられちゃうんです」
「そうでしたか」
「はい……そう、なんです……」
意地悪そうな方ではなくホッとしていられたのも束の間。クリスティーヌは終始うつむきがちで、返事も当たり障りのないものばかり。視線が合ってもすぐに下を向いて目をそらされてしまう。
不機嫌ではなさそうだが、会話を楽しんでいる様子でもないため、次第に声をかけるのが申し訳なくなってくる。
給仕の使用人が出ていくと、室内は気まずい静けさに包まれた。
(空気が重たい……! どうしよう⁉)
困り果ててうつむくと、セレスティアの膝の上で丸くなって寛いでいたマリアベルと目が合った。
『なんだか、破談まっしぐらのお見合いみたいですわね。見ていて面白いわ』
(くぅ! 他人事だと思ってぇ! 助けてよぉ、マリアベル)
縋るような眼差しを向けると、頼りになる猫妖精は『仕方ないですわね』とため息まじりに呟いた。
『緊張しているのは向こうも同じですわ。下手な前置きはやめて、言いたいことを言ってしまいなさいな。伝えたいことがあるのでしょう?』
マリアベルの言葉に背中を押されたセレスティアは、小さく頷いて顔を上げ、意を決して口火を切った。