転生幼魔女は生き延びたい!~唯一無二の力はナイショだよ〜
第5話:ふつつかな継子ですが
「あっ、あの……!」
「はい、なんでしょう?」
「くりすちーぬさまが、きてくれて。すごく、うれしいですっ!」
「……え?」
身を乗り出してそう告げると、クリスティーヌが虚を突かれたように目を見開いた。
「わたし、おかあしゃま、いないです。だから、あたらしい、おかあしゃま……すごく、すーっごく、うれしい!」
これは紛れもないセレスティアの本心だった。
確かに平穏な生活を送るため継母と良好な関係を築いておきたい、そんな打算的な考えがないと言えば嘘になる。
けれど、決してそれだけではない。
せっかく縁あって家族になったのだから、叶うのなら本当の親子みたいになりたい──そう強く願うセレスティアの気持ちは本物だった。
「クリスティーヌ様がいらしてから、お嬢様は毎日のように『ご挨拶に行きたい』とおっしゃっておりました。こうしてお会いできる日を、本当に心待ちにしていたのですよ」
そばに控えるポーラが、クリスティーヌにそっと告げた。
(ありがとう、ポーラ……!)
仲を取り持とうとしてくれる乳母に、セレスティアはパチパチとまばたきをし、精一杯の感謝を伝えようとした。
その仕草から心の内を察してくれたのだろう。ポーラは目元をなごませ、穏やかな微笑みを返してくれる。
正面に向き直ったセレスティアは、にこっと満面の笑顔を浮かべた。
「わたし、くりすちーぬさまと、なかよくなりたい、ですっ!」
心からの想いを口にした、その瞬間。
クリスティーヌの翡翠色の瞳が、波立つ水面のように大きく揺れた。
次いで見開かれた両目から、はらはらと涙の雫がこぼれ落ちる。
これにはセレスティアも息を呑み、それまで静かに事の成り行きを見守っていた妖精たちも『なんだ?』『どうしたのかしら?』と一気にざわめき出す。
(わたし、なにかいけないこと言っちゃった……⁉ どっ、どうしよう……!)
狼狽えていると、クリスティーヌがハッとした様子で目尻を拭った。
「はい、なんでしょう?」
「くりすちーぬさまが、きてくれて。すごく、うれしいですっ!」
「……え?」
身を乗り出してそう告げると、クリスティーヌが虚を突かれたように目を見開いた。
「わたし、おかあしゃま、いないです。だから、あたらしい、おかあしゃま……すごく、すーっごく、うれしい!」
これは紛れもないセレスティアの本心だった。
確かに平穏な生活を送るため継母と良好な関係を築いておきたい、そんな打算的な考えがないと言えば嘘になる。
けれど、決してそれだけではない。
せっかく縁あって家族になったのだから、叶うのなら本当の親子みたいになりたい──そう強く願うセレスティアの気持ちは本物だった。
「クリスティーヌ様がいらしてから、お嬢様は毎日のように『ご挨拶に行きたい』とおっしゃっておりました。こうしてお会いできる日を、本当に心待ちにしていたのですよ」
そばに控えるポーラが、クリスティーヌにそっと告げた。
(ありがとう、ポーラ……!)
仲を取り持とうとしてくれる乳母に、セレスティアはパチパチとまばたきをし、精一杯の感謝を伝えようとした。
その仕草から心の内を察してくれたのだろう。ポーラは目元をなごませ、穏やかな微笑みを返してくれる。
正面に向き直ったセレスティアは、にこっと満面の笑顔を浮かべた。
「わたし、くりすちーぬさまと、なかよくなりたい、ですっ!」
心からの想いを口にした、その瞬間。
クリスティーヌの翡翠色の瞳が、波立つ水面のように大きく揺れた。
次いで見開かれた両目から、はらはらと涙の雫がこぼれ落ちる。
これにはセレスティアも息を呑み、それまで静かに事の成り行きを見守っていた妖精たちも『なんだ?』『どうしたのかしら?』と一気にざわめき出す。
(わたし、なにかいけないこと言っちゃった……⁉ どっ、どうしよう……!)
狼狽えていると、クリスティーヌがハッとした様子で目尻を拭った。