野いちご源氏物語 四六 椎本(しいがもと)
ご姉妹はお互いになぐさめあってお暮らしになっている。
「もう今年も終わりね。これほど悲しくても月日は流れていくのだから残酷だこと。命は儚いものだとなんとなく知ってはいたけれど、父宮様がお亡くなりになったあと、どうやって生きていくかなど考えもしなかった」
「父宮様だけが頼りの危うい暮らしだったのに、それに気づかず呑気に過ごしていたわ。今は風の音さえ怖いし、そのあと知らない客の声が聞こえたときなどおびえてしまうもの。悲しみだけでなく恐怖まで加わって、とても生きていけそうにない」
おつらさを分かちあって、泣きながら年末をお迎えになる。
「もう今年も終わりね。これほど悲しくても月日は流れていくのだから残酷だこと。命は儚いものだとなんとなく知ってはいたけれど、父宮様がお亡くなりになったあと、どうやって生きていくかなど考えもしなかった」
「父宮様だけが頼りの危うい暮らしだったのに、それに気づかず呑気に過ごしていたわ。今は風の音さえ怖いし、そのあと知らない客の声が聞こえたときなどおびえてしまうもの。悲しみだけでなく恐怖まで加わって、とても生きていけそうにない」
おつらさを分かちあって、泣きながら年末をお迎えになる。