野いちご源氏物語 四六 椎本(しいがもと)
山荘(さんそう)らしい風情(ふぜい)あるおもてなしをなさる。
いきなり立派なお客様たちがお越しになっても、接待(せったい)する人手(ひとで)が足りないのではと心配されたけれど、全然そんなことはないの。
皇族(こうぞく)出身で今は貴族になっている人たちが、接待役をするためにたくさん集まってきていた。
同じ皇族として、(はち)(みや)様のご境遇(きょうぐう)をずっとお気の毒に思っていたのでしょうね。
上品で風格(ふうかく)のある人たちが、今こそ八の宮様のお役に立とうと参上したのよ。

お客様にお(しゃく)をする係にも、すっきりと品のよい人たちがそろえられていた。
若い貴族のなかには、それより何より宮様の姫君(ひめぎみ)たちの方が気になる人もいるようだけれど。
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