恋愛期間0。彼の毒はスイーツより甘かった。(仮)
 ブスッとして見せたけれど、女らしくないのは昔からだし、もう言われ慣れている。

「病院行く?」

 私は首を横に振った。

「何で、仕事に支障きたすだろ」
「元って言ったじゃない。無職なの、今」

 だから、出来るだけ病院には行きたくない。

「もしかして、ガチの車中生活?」

 塩田の視線が車内全体に行き渡る。生活スペースを男性にジロジロ見られるのはちょっと抵抗ある。

「……ん」
「なら、俺を呼んだって事は撮影受けてもいいと思ったからだよな? まさかホームレス避けの為だけに電話してきたわけじゃないだろ?」

 そのまさかなのだが、頷けなかった。しかし塩田には見抜かれていた。

「お前さー、友達いないの? サバサバしてる風だし男友達とか多そうなのに」

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