恋愛期間0。彼の毒はスイーツより甘かった。(仮)
相反するもの
 思えば、アウトドア等しない家庭に育った。
 旅行も、観光地を巡り温泉施設やホテルに泊まるのが主で、わざわざ休日や旅先で手を煩わすような行動はしない、だからこそ、学校行事のキャンプは凄く楽しみだったのを覚えてる。

 オートキャンプ場では、焚き火のやり方を塩田に教えて貰った。

「いきなり本格的スイーツは自信ないから焼き林檎で」
「ベタだな。ま、俺は作った事ないけど」

 焚き火と材料を準備する。
 卵を割っているだけなのに、塩田が撮影の合間に「手際いいな」と感心していた。そりゃぁ、ね。

「身バレしたらどうする?」

 レンズを向けたままそんな事を聞いてくる。

「これだけで?」
「職種は明かしてなかったけど、ずっと手を撮影してたら、分かる奴も出てくるんじゃないの」

 卵黄とグラニュー糖かき混ぜていた手を止めて、少し考えた。
 私が車中泊する事で影響ある人なんて、親くらいしか思い浮かばない。

「その時はその時よ」





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